やすまつと一緒スタッフ


ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物 特性
ガルーラ ねこだまし おんがえし(やつあたり) グロウパンチ ふいうち ガルーラナイト きもったま
ギルガルド シャドーボール せいなるつるぎ みがわり キングシールド いのちのたま バトルスイッチ
ボーマンダ りゅうせいぐん だいもんじ りゅうのはどう ストーンエッジ こだわりスカーフ いかく
マリルリ アクアジェット じゃれつく はらだいこ まもる オボンのみ ちからもち
ロトム 10まんボルト オーバーヒート にほんばれ まもる イトケのみ ふゆう
ゲンガー シャドーボール おにび ちょうはつ まもる きあいのタスキ ふゆう

ジャパンカップも終了したということで、自分が考えたカロスダブルの構築の中で一番納得のいったものを紹介してみます。(公開するのを先延ばしにしていたら全国大会も終わってしまってました・・・)
どんなパーティに対しても出していける(苦手なポケモンが少ない)ことや、覚える技が豊富で相手のガルーラ対策に対して柔軟な対応が出来るポケモンメガガルーラ
そんな最強ポケモンであるガルーラを使った最強の構築を組みたい!と1月辺りから練りに練って完成したのがこのパーティです。


【パーティが完成するまでの経緯】
僕はカロスダブルのパーティ構築で以下のルールを守るということに拘り続けました。
◆1、ノーマル半減以下のポケモン2匹以上
◆2、ひこう半減以下のポケモン2匹以上
◆3、フェアリー半減以下のポケモン2匹以上
(余裕があれば...ゴースト半減以下、あく半減以下のポケモン1匹ずつ)
+特性いかくのポケモン+フェアリータイプのポケモン
これはカロスダブルというルールにおいて非常に強力で無視することの出来ないガルーラ、クチートファイアローの3匹を主に意識しています。
恩返し、じゃれつく、ブレイブバードが一貫して負けるという状況を作りたくなかったし、環境トップクラスのポケモンに対して何もしないわけにはいけません。
半減持ちのポケモンが1匹だとそのポケモンが場に出てしまっている時に、隣に技が一貫してしまうので1匹のポケモンのみでこれら3匹の対策とすることもしませんでした。
こうして、このルールに従い「やすまつと一緒スタッフ」が完成。
ガルーラ・・・ゴースト無効
ギルガルド・・・ひこう、フェアリー半減 ノーマル無効
ボーマンダ・・・いかく
マリルリ・・・あく半減、フェアリータイプ
ヒートロトム・・・ひこう、フェアリー半減
ゲンガー・・・フェアリー半減 ノーマル無効
上で説明したルールを完璧に守っている、すなわち僕がカロスダブルで求める要素を全て備えているパーティといっても過言ではありません。



【個別解説】
ガルーラ
採用理由についてはガルーラを軸にしようと組んだパーティなので省略。
技構成は 猫騙し/恩返し/グロウパンチ/ふいうち ガルーラを使用する上で一番強い型だと思うものにしました。
ガルーラは半減タイプこそ少ないものの、自然にゴーストタイプの一貫性を消せたり、耐久無振りでもほとんどの技を1発は耐えるという所を気に入っています。


ギルガルド
もはや採用理由が強いからで通ってしまうポケモンです。
まずノーマル、ひこう、フェアリーが半減であることから弱体化したとはいえ鋼タイプはパーティに1匹は必須だなと思いました。
カロスダブルでよく見られる鋼タイプの一般枠はギルガルドの他にナットレイキリキザンがいますが、ガルーラから交代で出すことを考えた時に両者とも格闘技が一貫しているのでギルガルドを採用。
技構成は シャドーボール/みがわり/キングシールド/せいなるつるぎ
ラスターカノンか聖なる剣で悩みましたが最終的にゴースト2枚構築になったので対バンギラスを重視して聖なる剣を持たせることに。
一貫を取りやすいラスターカノンのメリットも捨て難く、どちらの技が良いか結論は未だに出ていません。
持ち物は最初たべのこしで使用していたところ、場にゲンガーギルガルドを並べた時によくTODを狙われてしまって面倒だったので命の珠に変更。
命の珠を持たせると聖なる剣でバンギラスが確定で倒せるようになり、聖なる剣を採用する後押しになりました。


ボーマンダ
採用理由も技構成もごく普通。
こだわりスカーフを持たせることで対ガブリアスや、ゲッコウガメガライボルト等の素早いポケモンに対して立ち回りやすくなってます。


マリルリ
僕はガブリアスボーマンダバンギラスといった高種族値ポケモンの組み合わせにスペック負けを許さないようにカロスダブルではフェアリータイプのポケモンを必ず1匹は入れるようにしています。
カロスの強力なフェアリータイプはクチートサーナイトマリルリの3匹がいますがクチートメガシンカポケモンなので今回のパーティ構築からは除外し、サーナイトマリルリの2択に。
そしてこの2匹からマリルリを採用した理由は
ガルーラと組むサーナイトは相手のギルガルドが重くなりがちで弱い と考えていることが大きかったです。
技構成はパーティに何かギミックが欲しかったのでガルーラの猫騙し+腹太鼓のコンボを決めれる アクアジェット/じゃれつく/はらだいこ/まもる の腹太鼓型に決定。
マリルリを採用したことで、受け身思考のこのパーティにやや足りていない火力が備わり正解だったと思いました。


ヒートロトム
フェアリータイプの半減持ちをパーティに2匹以上用意するにあたってほのおタイプは非常に重要なポジションで、中でもフェアリー半減に加えてひこう半減でもあるヒートロトムに魅力を感じました。
ヒートロトムの起用はパーティのファイアローライボルトの処理を楽にしてくれて使用感はとても良かったです。
技構成は 10まんボルト/オーバーヒート/まもる/にほんばれ
多くのロトムが鬼火を採用している中、日本晴れを入れています。
理由は対雨パーティで、特にモロバレル入りの雨パーティはロトムに日本晴れを持たせていないと絶対勝てないレベルで重かったので鬼火より優先して採用しました。
鬼火は大体ゲンガーで撒いていくことが多かったので特に困らなかったです。
持ち物は技構成上キングドラやルンパッパの水技を耐える必要があったのでイトケのみが適任でしょう。
他の持ち物候補に対リザバナを意識した防塵ゴーグルがありましたが、使用率的に見て雨パ>リザバナだったので防塵ゴーグルは持たせていません。



ゲンガー
「ガルーラに負けないガルーラスタン」を目指していたので、このパーティの重要な役割を担うのがゲンガー。
ガルーラミラーを考える上で立ち回りではどうしてもカバーすることの出来ないのが初手のガルーラ同士の対面ですが、ゲンガーを採用することでその不安定要素はほぼ解消されました。
ミラー時の不安定要素をいくつか挙げて解説していきます。
こちらの初手は全てガルーラゲンガーで、動き方はガルーラが相手のガルーラの隣に猫騙し、ゲンガーが相手のガルーラに鬼火。
1.ガルーラの猫騙しの同速
・ガルーラの同速に負け相手のガルーラがこちらのガルーラに猫騙しを打ってきた場合
ゲンガーの鬼火が相手のガルーラに入ります。
次のターンにこちらのガルーラをギルガルドに交代することで相手のガルーラはほぼ機能停止するでしょう。
・ガルーラの同速に負け相手のガルーラがこちらのゲンガーに猫騙しを打ってきた場合
ゲンガーに猫騙しを打ったということは相手のガルーラはメガシンカをしていません。
つまり次のターンに同速勝負は発生せず、こちらのガルーラが先制します。


2.相手のガルーラが猫騙しを選択しておらず、アームハンマーをこちらのガルーラに打ってきた
ゲンガーの鬼火が相手のガルーラに入り、こちらのガルーラはアームハンマーをHP半分程度残して耐えます。
さらに次のターン、相手のガルーラは素早さが2段階下がっているので同速勝負は発生しません。


といったように初手にガルーラゲンガーを繰り出すことでガルーラミラーは大体アドバンテージを取れます。
ゲンガーが入ったことでパーティを全体的に見た素早さが上がったところもポイント。
ガブリアスより速いということはカロスダブルにおいて大きな強みです。
技構成は シャドーボール/おにび/ちょうはつ/まもる の鬼火と挑発を両方搭載した当時では珍しい型。
挑発はガルーラがグロウパンチを積みやすい場を作りやすかったり、襷ドーブルモロバレルゴチルゼル等の対策になり良かったです。
相手のパーティによってはこのゲンガー1匹で壊滅することも多々あり、鬼火挑発両持ちのゲンガーは非常に強いと感じました。
またバトルロードグロリア日本一決定戦ではゲンガーの構成をシャドーボール/ヘドロばくだん/きあいだま/マジカルシャイン@こだわりメガネの型で使用していました。
前日のラストチャレンジ予選でゲンガーの挑発と鬼火がバレてしまったので技構成を変更してみたところ当日は5戦中3戦相手のガルーラをゲンガーの気合玉で倒すことに成功しました(笑)。
「同じメンツで違うことをしても勝てるパーティ」 前々から目標にしていたパーティに仕上げることが出来て満足しています。


【このパーティの現状】
最初に書いた通りこのパーティは僕がカロスダブルで一番納得のいったものです。
しかし、ジャパンカップで使用するには至りませんでした。
それにはいくつか理由があります。

1.(メガ)バンギラスの増加
2.プテラキリキザンの増加
3.メガギャラドスの増加
3月から4月にかけてのガルーラスタンは「ガルーラ+ギルガルドボーマンダヒートロトム」という形が多く、それに対してのメタとなるポケモンジャパンカップを目前にして増加してきました。
マークされている組み合わせをわざわざ使用するのはあまり気が進まず本番はメガクチート入りの追い風パーティを使用することにしました。機会があればそちらのパーティの記事も書ければ良いなと思っています。


【パーティ名について】
・アジアカップでseeみるおさんや、ビエラさん、りゅうざきさんがこのパーティを使用してくれてパーティ名を頂きました。

seeさんはこの大会で優勝されて、海外のサイトでメンツが紹介されたりもしました。英語ってなんかカッコいいですね。
BWの頃からプレイングに自信が無く、構築だけは頑張ろうと思い続けていたのでこうして他のプレイヤーが自分のパーティを使ってくれるということは素直に嬉しかったです。


【まとめ】
3月の下旬から4月の初め辺りはこのパーティでジャパンカップも予選を抜けれるだろうと考えていましたが、そこまで甘くはありませんでした。
「ガルーラ+ギルガルドボーマンダマリルリ」という形をカロスダブル初期から崩すことなく日本一まで登りつめた とにーさんには今でも衝撃を受けています。
次回作のルビーサファイアでは公式ルールがどのようなものになるか分かりませんが、納得のいくパーティを仕上げることが出来れば幸いです。